心療内科に通っていると、「薬を飲みながら運転できる?」と心配になりますよね。
実は、薬によっては運転が禁止されているものもあるんです!
「通勤や仕事で運転しないといけない!」
「田舎に住んでいるから、運転しないなんて考えられない!」
という方も多いですよね。
私も車が必須の地域に住んでいるので、年単位で運転できないなんて考えられませんでした。
治療と運転の両立について、考えてみましょう。
正しく知って行動すれば、運転できるかもしれませんよ!
どうして運転してはいけないの?
運転しているときに、急に眠気がきたり、フラフラしたりしたら、事故を起こす可能性があります。
精神科や心療内科で出される薬は、眠気をもよおしたり、ふらつきを感じたりする薬が多くあります。
「薬を飲んで眠気やふらつきが生じた人を運転させたら危険だ!」と判断され、薬の添付文書(説明書きのようなもの)に、運転をしてはいけないと明記されているものが多くあります。
インパルス堤下さんの事故もありました
最近では、インパルスの堤下敦さんが、レンドルミンとベルソムラという睡眠薬を飲んだ後に運転して、事故を起こしましたよね。
「睡眠薬が効く前に帰宅すれば大丈夫!」と思っての行動だったのでしょうが、睡眠薬を飲んだ後は即ベッドに入ることが理想的です。
慣れた家の中で歩くだけでも危ないのに、ましてや運転なんてしてはいけません。
ご存知の通り、現在も堤下さんはテレビ番組などに出演できない状態が続いています。
「治療もしたいけど運転もしたい」というのが患者さんの本音です。
しかし、きちんと治療と運転の両立について理解して行動しないと、あなたに対する社会的な信用も失われます。
運転が必要な人はどうしたら良いの?
仕事柄、土地柄、運転がどうしても必要な方も多いですよね。
でも治療をすることも必要です。
運転と治療はどのようにしたら両立できるか、紹介します。
ここできちんと知って対策を取れば、両立することは可能です!
運転が禁止されていない薬を処方してもらおう
「運転が禁止されていない薬を処方してほしい」と、病院でお願いしましょう。
種類は少ないですが、「運転に注意すること」と添付文書に記載され、禁止はされていない薬もあります。
ただし、運転が禁止されてはいないものの、注意は必要です。
あなたの病状によっては、病院の先生から「できたら運転は避けてほしい」「慣れた道を中心にして運転してほしい」と伝えられるかもしれません。
運転する場合は自己責任で
「運転してはいけない」と明記された薬を飲みながらも、自己責任で運転している方も中にはいらっしゃいます。
絶対に運転をしないということは、現代の生活では実際難しい方も多くいらっしゃいます。
運転せざるをえない場合は、本来は禁止されていることをきちんと認識した上で、自己責任で行ってください。
免許更新の際にも薬を飲んでいるか問われます!
平成26年6月1日の改正道路交通法の施行により、免許の取得や更新の際に、一定の病気等の症状に関する「質問票」の提出が義務付けられています。
こちらの神奈川県警のホームページに掲載されているような質問票が配られ、チェックをつけて提出します。
質問票に対して、薬を飲んでいる旨を回答すると、免許の取得や更新が必ずできないわけではありません!
記載内容についての質問を受け、診断書の提出を求められる場合もあります。
安全な運転に支障がないと認められた場合、運転免許の取得や更新は可能です。
質問票に対して虚偽の記載をすると、罰則が設けられています。
薬を飲んでいることはきちんと申告しましょう!
全ては自己責任!
病院で治療と運転の両立について相談する
免許更新の際に薬を飲んでいることをきちんと申告する
通常よりも危険な状態であることを理解して運転する
これら全ての行動は、あなたが治療と運転の両立に真剣に向き合うからこそできる行動です。
危険な面もあることを認識して真剣に考えて行動しないと、かえって悪い結果を招きます。
例えば、病院でも運転との両立が難しい薬を出されたり、免許更新の際に薬を飲んでいないと虚偽の申告をしたりしてしまいます。
堤下さんのように事故を起こしてしまえば、あなたが他の人に被害を加える可能性もありますし、あなたの信用が失われます。
治療と運転との両立は必ずしも安全とは言えません。
必ず全員が可能であるとも言えません。
あなたがきちんと認識することが第一歩です。
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