体調が良くないから会社を辞めようかな?と思っているあなたへ。
「時間もないし、仕事を辞めてから病院に行こうかな…」と思っていませんか?
実は、会社を辞める前に病院へ行った方がいいんです!
なんで病院へ?って思いますよね。
保険証の面と雇用保険の面で、病院に行っておいたほうが良い理由があるんです!
あなたの手続きなどを有利に進めるために、会社を辞める前に病院に行きましょう!
保険証が手元にあるうちに病院へ行こう!
仕事をしているうちは、会社の社会保険に加入していますよね。
退職日に、会社に現在使用している保険証を返却します。
しかし、新しい保険証を退職日の翌日にすぐ手元に用意するのは、難しいんです!
保険証が手元にない期間が、少しの間ですが発生します。
保険証を会社に返す前に、病院へ行っておきましょう!
なぜ保険証の発行には時間がかかる?
保険を変える時は、『社会保険資格喪失証明書』という、現在入っている保険の資格を失ったことを証明する書類が必要になります。
新しい保険に加入するときに、この社会保険資格喪失証明書を提出します。
社会保険資格喪失証明書は、あなたが退職して社会保険の資格を失った翌日以降に発行ができます。
退職が数ヶ月前から決まっている場合でも、退職日の翌日以降にしか発行ができません。
つまり、社会保険資格喪失証明書が届くまでの間は、新しい保険証の手続きができません。
国民健康保険は、役所に行けば即日手続きができて、保険証がすぐにもらえます。
しかしその他の保険の場合は、手続きをしてから保険証が手元に届くまでに、少し時間がかかります。
2週間程度は保険証がないつもりでいて、前もって病院へ行っておきましょう。
保険証がないけど病院に行きたい場合は?
どうしても病院に行かないといけなくなった場合もありますよね。
保険証がなくても病院に行くことはできますが、やりとりがちょっと面倒になります。
保険証がある場合、一般的にはあなたが3割の金額を自己負担し、健康保険組合から7割の金額が負担されています。
(ひとり親などの公費負担医療の対象になっている場合は、少し異なります。)
保険証が持参できない場合は、あなたがどの健康保険に入っているのか確認ができません。
よって、全額を自己負担する必要があります。
でも、後日あなたが入っている健康保険が確認できれば、健康保険を使った際との差額を返金してもらえます!
保険証が手元にきた際に返金の手続きをしてもらう必要があるので、病院や薬局で「保険証を切り替えている途中なので、手元にありません。」と一言伝えてください。
病院や薬局ごとに、返金の際の規定が決まっているので、詳しく説明してもらえます。
10割自己負担した際の領収書と引き換えに返金を行う、返金は基本的に●ヶ月以内、などの規定があることが多いです。
保険証が手元に届いたら、保険証を持って再度病院へ行きましょう。
健康保険組合によって負担される7割分が、返金されます。
全額自己負担すると、ちょっと病院に行っただけで1〜2万円の出費になります。
あとで返ってくるとはいえ、辛い出費ですね。
できたら保険証があるうちに病院へは行っておきましょう。
体調不良での退職が認められる!
退職前に一度でも病院に行っておけば、体調不良での退職が認められます。
裏を返せば、退職前に病院に行っていない場合は、体調不良での退職と認められません。
単なる「自己都合での退職」と「体調不良での退職」では、その後の雇用保険の給付の際に違いが生まれるんです。
体調不良と単なる自己都合ではどう違う?
一般的な自己都合での退職の場合
雇用保険の給付は
離職日から7日間:待期期間
待機期間終了後3カ月間:給付制限期間
があり、3ヶ月と7日経過した後から、ようやく給付金がもらえます。
また、雇用保険に1年以上加入していないと、給付金はもらえません。
体調不良などの特定理由離職者の場合
雇用保険の給付は
離職日から7日間:待期期間
のあと、7日たったら給付金がもらえます。
また、雇用保険の加入期間が6ヶ月以上あれば、1年に満たなくても給付金がもらえます!
しかし、体調不良などで離職した場合、一般的に即再就職は難しいとみなされますよね。
体調が回復し、「就労可能証明書」に医師の証明を記載してもらい、再就職ができるとみなされてから、給付金がもらえます。
再就職が難しい状態から、再就職可能な状態まで回復するまで、2〜3ヶ月は要することが多いので、実際は自己都合での退職と比べ、メリットがないかもしれません。
しかし、肉体労働はできないが、事務作業ならできるという場合なら、すぐに「就労可能証明書」にサインがもらえ、雇用保険がすぐに給付されることもあります。
詳しくはこちらのハローワークのホームページをご覧ください。
早めに病院へ行こう!
保険証の面と雇用保険の面から、会社を辞める前に病院へ行くべき理由を紹介しました。
会社を辞めるとき、保険証まで気が回りませんよね。
ましてや雇用保険なんて、初めての退職なんだから頭になくて当然です。
土日や夜間に診療を行っている病院もあるので、お休みをもらわずに病院へ行くこともできます。
今後のあなたを守るために、早めに病院に行きましょう!
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