ブラック企業で働いていて、拘束時間が長すぎる。
数年前の私も、そんなことで悩んでいました。
拘束時間が短くなれば嬉しいですが、新人のあなただけの力では難しいこともあります。
拘束時間が長すぎると、いつか体力の限界がきます。
体力の限界が来るまで働くとどうなるか、実例を知っていただけたらと思います。
拘束時間を短くすることは難しいかもしれませんが、限界が来る前には対策を取りましょう。
時間外勤務が100時間!?
私が新卒で入社した会社では、時間外勤務が非常に長かったです。
少ない人でも50時間、多い人は100時間を超えていました。
繁忙期や閑散期がほぼなく、常に忙しい状況でした。
入社して半年が経った頃、忙しさゆえに退職する人が続出。
人手不足が深刻になりました。
もともと多かった時間外勤務が、さらに増えました。
休日出勤は推奨されていなかったので、基本的には早出と残業で補っていました。
終電で帰り、翌朝7時には会社に着くような生活が続きました。
自宅に6時間もいられず、睡眠時間は毎日4時間程度。
「会社に泊まった方が楽だ…!」と思っていました。
しかし女性は会社に泊まらず自宅に帰るという方針だったので、しぶしぶ通っていました。
残業続きは解消されない…
毎日4時間睡眠の日々が続いている。
でも会社では、スタッフの募集をしているようには見えない。
自主的に残業しているという形をとっていたので、残業代も請求できない。
「会社は社員を倒れるまでこき使うのか?」と思うようになりました。
4時間睡眠では、毎日睡眠不足が続きます。
仕事の精度や効率も下がる一方。
上司に叱られることが増えるものの、疲れすぎて内容が頭に入ってこない。
悪循環が続いていました。
4時間睡眠の生活は、いつか破綻する。
そう気づいていながらも、続けるしかありませんでした。
こうやって企業に使い捨てられると薄々感じていました。
ある日、限界が訪れた
4時間睡眠の生活に、限界がきました。
意識してもまっすぐ立てなくなり、出勤すら危ない状態に。
お休みをいただかないといけないと思い、上司に話すことに。
上司から休職の説明はあったものの、「絶対に復帰できるなら使ってもいいよ」との一言。
休んでどの程度体調が回復するかなんて、休んでみないとわかりません。
この会社では休職させてもらえないことがわかりました。
休職できないなら、退職するしかありません。
しかし診断書を出しての退職すら、拒否されました。
完全なる自主退職扱いになりました。
使い捨てられた後遺症
ついに使い捨てられた。
社会はこうやって人を使い捨てるんだ、と学びました。
身体を壊しても、会社は助けてくれません。
金銭面で助けてくれるのは、雇用保険。
会社ではありませんでした。
退職するしかないくらい体調が悪くなれば、会社はそれっきりです。
私が失ったことは、主にこの4つです。
精神面:社会も人も何も信じられない。人混みが怖く最低限の外出も辛い。
睡眠不足や疲労は、前々から出ていた症状でしたが、あまりに深刻でした。
会社に使い捨てられたことで、プライベートでも大事な人の言葉を信じることができない日々が続きました。
振り返ってみると、退職直後は付き合いにくい人になっていました。
体調面でも、精神面でも、失ったものは大きかったです。
会社での拘束時間が長いために、たくさんのものを失ったものは明らか。
しかし、会社は失ったものを取り戻すための手助けはしてくれません。
休職という形で時間をくれたらまだいいものの、私の場合は休職もできませんでした。
回復は、自分次第。
行動するのは、すべて自分です。
休職をお願いするのも自分。
体調が良くなるよう療養するのも自分。
精神的に元気になるような生活を送るのも自分です。
使い捨てられた後に回復できるかどうかは、自分次第です。
病院に通ったり、療養に専念したり。
自分の行動次第で、どの程度元気になれるか決まります。
回復にかかる時間も、自分次第です。
軽いうちから回復のための行動を始めれば、回復までの時間は短いはず。
しかし使い捨てられたと思うほど重症になってからでは、回復までに時間がかかります。
どこで療養を始めるかも、自分次第。
自分の身を守れるのは、自分だけです。
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